細胞の世界を描くなかで、昔から悩ましいと思っておりますのが細胞膜の表現方法です。

どのように悩ましいかと申しますと、形ではなくその数かと思っております。

細胞膜

質感的な話は置いておいて、形状としては図のような形状をベースとしておけばあまり問題はおきません。

しかし、大海原のように遠く彼方まで続く細胞膜を描こうとすると、この構造を何万個と描画する事になります。

しかもそれらは「透明感をもってランダムに流動的に」動いてほしいとご希望され事が多いもので、ある程度は善処するとしましても、納期とご予算との闘いになります。

また、理論上はこのような形状がびっしりと並んでいるわけなので再現をしようとするのですが、隙間なく並べると見た目が規則的になりがちで、そこをどのようにイイ感じにするかというのも課題として考えさせるところです。

しかしながら近年、PCの性能は昔と比べると桁違いに高性能になりましたので、だいぶご希望に添えるようになってまいりましたし、今後は様々な表現を試してみようと思っております。